柿右衛門染付岩花卉文大蓋物
江戸時代・17世紀末
長径34cm 通高34cm
売約済み
元禄時代にオランダ東インド会社によって、西欧に輸出された肥前有田磁器の見事な大蓋物である。
器全面に大小さまざまな岩場から、牡丹や桐、万年青などの草花が廻る意匠は、熟練した陶工によって描かれた技術が遺憾なく発揮されている。また白い素地に染付の濃淡が美しく映え、格調高く装飾性にも優れている。花や葉の表現に使われている線描きや、ぼかしの技法、岩や枝の躍動感を点描や染付の濃淡で巧みに表現した構図は、非の打ち所がなく、内山の古伊万里作品というよりはむしろ、南川原柿右衛門窯における渋右衛門の手による作品だと考える。
蓋の摘みは球体で、七宝や蓑、瓢箪などの吉祥文が丁寧な筆致で描かれている。
高台内には一重圏線を描き、目跡を三つ残す。
今まで観た大蓋物の中でも特に優れた作行きであり、名品であるといえる
