柿右衛門色絵草花文六角壷 一対(ハンプトンコート壷)
江戸時代・17世紀末
高33cm(金具含む) 長径19cm
売約済み
江戸時代にヨーロッパの王侯貴族の宮殿を彩る調度品として制作されたこの六角壷は、
ハンプトンコート壷とよばれており、イギリスのメアリー2世のコレクションとしても有名である。
板作りによって成形され、垂直に立ち上がった六角形の口作り、
胴体部分のエッジの効いた鋭い面取りなど、
盛期柿右衛門の技術の高さを随所に見ることができる濁手作品の逸品といえる。
壷胴部の面には二種の花文を交互に描き、肩部には赤地に花唐草文を巡らせ、
菱花形の窓絵の中に花文を描いている。壷の上下にフランス製の金具が添えらえて
いるが、この壷はランプスタンドに生まれ変わり、伝世している作品。
これらの六角壷は、美術館やコレクターの一部のコレクションにあるのみで、
大変貴重な作品である。