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古九谷色絵鴛鴦文皿

江戸時代・17世紀

径21.8cm 高2.3cm

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江戸時代、1650年代に製作された古九谷様式のこの皿は、

中国南京手や萬暦赤絵に倣い製作された作品であり、

五彩手と呼ばれる五色の色を用いて、彩色豊かに構図が彩られている。

見込には、染付の圏線にて窓を設け、その中に四羽の水鳥を動きある描写で表現する。

岩場より勢いよく伸びる花樹や、空に浮かぶ雲など、五色の色絵を用いて巧みに描いている。

縁には赤にて四方襷文を廻らせ、その周りを塗り埋めた緑の縁取りが、構図全体を引き締めており、何とも美しい皿である。

器裏側には、高台脇より伸びる花樹を二方に配し、高台内は二重圏線のみで無銘である。

情緒あふれる意匠や色彩感覚、力強い筆致など、古九谷五彩手の名品であるといえる。