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鍋島染付唐花放射文七寸皿

江戸時代・17世紀末

径 21cm 高 6cm

売約済み

鍋島ならではの独創性により生まれたこの構図は、数ある鍋島作品の中でも、これほど奇抜なものは他に無いだろう。 菊花と七宝文をモチーフとした唐花丸文様を器全面に五個配している。その一つからは、太陽の日差しを表現するかのように、縁へと広がる放射状の線が墨弾きを用いて巧みに描かれ、またその余白を埋める紗綾形文様も美しい。 裏文様は、木蓮の折枝文を三方に配し、高台は櫛歯文を描く。 染付の濃淡を用いて、流麗な筆致で斬新な意匠を表現した盛期鍋島の優品であるといえよう。